首や背中を動かしたときに「ポキッ」「パキッ」と音が鳴って、なんとなくスッキリした経験はありませんか?
整体などでも、関節から音が鳴った瞬間に「軽くなった」「動かしやすくなった」と感じる方がいます。
では、なぜボキボキすると気持ちよく感じるのでしょうか?
今回は、関節から鳴る音の正体と、身体に起こっていると考えられる変化について、できるだけ分かりやすく解説します。
「ボキッ」という音は骨が鳴っているわけではない
まず知っておきたいのが、
「ボキッ=骨同士がぶつかっている音」ではない
ということです。
関節の中には「滑液」と呼ばれる液体があります。関節が素早く引き離されると内部の圧力が急激に変化し、滑液の中に気体を含んだ空洞が形成されます。
現在では、このキャビテーション(より正確にはtribonucleation)という現象が、関節音の主なメカニズムと考えられています。
つまり、骨が削れたり元の位置に戻ったりする音ではありません。
なぜボキボキするとスッキリするの?
理由は一つではありません。
1.関節を動かしたことによる感覚
関節の周囲には、動きや圧力などの情報を脳へ伝える感覚受容器があります。
関節を動かすことで大量の感覚情報が神経系へ入力されます。
そのため、施術後に
「動きやすい」
「軽い」
「スッキリした」
と感じることがあります。
ただし、これは「ズレていた骨が元に戻ったから」と考える必要はありません。
2.痛みの感じ方が一時的に変化する可能性
関節へのマニピュレーション後に、痛みの感じ方が変化する「鎮痛・痛覚調節」が研究されています。
過去の研究では圧痛閾値が上昇する可能性が報告されてきましたが、近年のシステマティックレビューでは、一貫して意味のある鎮痛効果があるとは確認できていません。
つまり、「神経系を介した変化が関係している可能性はあるものの、詳しい仕組みはまだ完全には分かっていない」というのが現在の科学的に慎重な見方です。
3.「音が鳴った」という感覚も影響する
実は、気持ちよさには心理的な要素も関係している可能性があります。
「ポキッ!」
という分かりやすい音がすると、
「関節が動いた」
「施術がうまくいった」
「身体が整った」
と感じやすくなります。
しかし重要なのは、音が鳴ったこと自体が施術成功の証拠ではないということです。
関節音の有無と痛みの改善との関係を調べたシステマティックレビューでも、音が鳴った方が痛みに対して優れているという明確な根拠は確認されていません。
「たくさん鳴る=良い施術」ではありません
ここはBODY CREATIONでも大切にしているポイントです。
「いっぱいボキボキ鳴ったから身体が整った」
とは限りません。
反対に、
「音が鳴らなかったから施術に失敗した」
ということでもありません。
身体を整えるうえで重要なのは音ではなく、
関節が動きやすくなったか、筋肉の緊張が変化したか、身体を楽に動かせるようになったか
といった実際の身体機能です。
自分で首を強くボキボキするのはおすすめしません
「気持ちいいから毎日首をボキボキしている」という方もいます。
自然な動作の中で関節音が鳴ることと、首を強く捻って意図的に何度も鳴らすことは別です。
特に首は神経や血管など重要な構造が集まっている場所です。
強い力を加えて無理に鳴らす必要はありません。
また、
「鳴らさないと気持ち悪い」
「毎日何度も鳴らしたくなる」
という場合は、音そのものではなく、首や胸椎の動かしにくさ、長時間のデスクワークなど、身体が動きたくなる原因を確認することが大切です。
BODY CREATIONでは「音」より「動き」を大切にしています
当店では、ボキボキ鳴らすこと自体を施術の目的にはしていません。
身体全体の状態を確認しながら、フランス式整体とパーソナルストレッチを組み合わせ、
「なぜこの部分に負担が集中しているのか?」
を考えながら身体を整えていきます。
肩こりなら肩だけ、腰痛なら腰だけを見るのではなく、胸郭・背骨・肩甲骨・股関節など身体全体のつながりを確認します。
そして必要に応じてトレーニングを組み合わせ、動きやすい身体を自分自身で維持できる状態を目指します。
「ボキボキしてもすぐ元に戻る」「マッサージだけでは物足りない」「身体を根本から見直したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
神田で整体・パーソナルストレッチ・パーソナルトレーニングをお探しならBODY CREATIONへ。音を鳴らすことを目的とせず、一人ひとりの身体に合わせた施術を行っています。
